2023年6月30日 トラブル
「卒乳したらバストがしぼむ・垂れるって言うけど、何が原因なんだろう?」
このような疑問を解決するため当記事では、産後のバストに変化が現れる原因と、今からできる予防法をご紹介します。
きれいなバストの形を保ちたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
産後に胸がしぼんだり垂れたりする原因は6つあげられます。
1.クーパー靭帯の損傷
2.乳腺の機能が低下
3.女性ホルモンが低下
4.リンパの巡りや血流の悪化
5.筋肉量の低下
6.下着のサイズが合っていない
それぞれ詳しく解説していくので、思い当たる節がないか確認しましょう。
クーパー靭帯とは、胸の構造を支えるための結合組織。乳頭・大胸筋・皮膚とつながっていて、コラーゲン繊維でできています。
上向きのバストを保つために重要な役割を果たすクーパー靭帯ですが、損傷してしまうと元に戻りません。
妊娠〜授乳期間中に胸のサイズが上がった、前かがみや猫背など姿勢が悪い時間が続いている。このようなことがクーパー靭帯への負担となり、損傷のリスクが生じるのです。
乳腺とは、乳房の中で母乳を作る役割を果たす組織です。出産後は母乳を作るために乳腺の機能が活発になります。それに伴い、胸のサイズが1〜2カップあがることも珍しくありません。
しかし、1歳6ヶ月を目安に卒乳を迎えます。すると母乳を作る必要がなくなるため、乳腺の機能が低下し、胸がしぼんだり垂れたりするのです。
女性ホルモンも母乳の生成に関わっています。出産すると母乳を作るために「プロラクチン」という女性ホルモンが分泌されます。
これにより乳房も大きくなりますが、卒乳の時期を迎えるとプロラクチンの分泌量が急減し、胸の下垂につながります。
育児中は無意識のうちに姿勢が悪くなりがち、授乳や抱っこ、おむつ替えの時などはどうしても前かがみになるでしょう。
姿勢の悪い時間が長く続くとリンパの巡りや血流が悪化し、栄養が行き届かなくなります。その結果、胸がしぼむ恐れも。また、大胸筋のコリも下垂の原因になります。
年齢を重ねるにつれ筋肉量が低下します。日頃から運動の習慣があればいいのですが、妊娠中や産後は体調がなかなか安定せず運動不足になりがち。
特に、胸のしぼみや垂れに影響する筋肉が大胸筋です。クーパー靭帯と同じように胸を支える役割があるので、大胸筋が衰えると形の崩れにつながってしまいます。
下着のサイズは胸の形を維持するために意識したいポイント。しかし妊娠前と同じ下着をつけていると胸を圧迫し、クーパー靭帯への負担が大きくなります。
反対に大きなサイズだとゆとりができてしまい、胸を支えきれない可能性があります。
産後にしぼんだ・垂れた胸を改善する方法は大きく3つあります。
1.体操や筋トレをする
2.下着を見直す
3.食生活と睡眠を見直す
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひお試しください。
体操や筋トレは手軽にできる対策の1つ。血流やリンパの巡りを改善したり、大胸筋のコリをほぐしたりとメリットがたくさんあります。
おすすめの体操は「肩回し」です。左右の指先をそれぞれ肩につけ、大きく肩関節を回すだけ。ゆっくり呼吸しながら大きく動かすと効果的です。
また、胸を開くストレッチも行いましょう。背中側で両手を組み手のひらを上に向け、肩甲骨を引き寄せます。そのまま頭を後ろに倒し、大きく深呼吸すると伸びを感じられます。
筋トレは合掌のポーズが簡単です。胸の前で両手を合わせ10秒ほどキープ。この時、胸に力を入れるよう意識しましょう。座りながらでもできるので、1日2〜3セットを目安に挑戦してみてください。
妊娠すると以前よりバストが1〜2カップほど大きくなることが多いです。そのため、同じ下着を着用していると圧迫感が強くなるでしょう。
胸への負担を減らすためにも、下着を見直してみてください。ノンワイヤータイプの下着やナイトブラにするだけでも効果的ですよ。
体は食事で摂取する栄養素で作られます。そのためバランスのよい食事を意識することが大切です。厚生労働省が提供している「妊娠中と産後の食事について」というリーフレットも参考になるでしょう。
また、睡眠の質も意識したいところ。夜泣きが続き寝不足になることも多いですが、そのような時は家族の協力も仰ぎましょう。
夜の睡眠は女性ホルモンの分泌に大きく影響するので、できるだけリラックスして布団に入りたいですね。
できることなら、早めに対策しておきたい産後の胸。具体的には次のような方法が効果的です。
1.姿勢を意識する
2.補整下着を活用する
3.運動する習慣をつけておく
それぞれ解説していくので、できることから始めてみましょう。
妊娠・出産すると前かがみの姿勢になる機会が増えます。前傾姿勢が長く続くと、大胸筋のコリや巻き肩につながる可能性も出てきます。
それを防ぐためにも、こまめに姿勢を正す意識を持ちましょう。背筋を伸ばすと同時にストレッチや簡単な体操も行うと効果的です。
ガードルやナイトブラなど、産後の体型を整えてくれる補整下着。種類が豊富なので、目的に合ったものを選ぶことがポイントです。
もし補整下着の選び方やサイズで迷ったら、プロに相談するのもおすすめです。例えば弊社「ダイアナ」であれば、95万人以上の体型データから、あなたに合わせたプランニングをご提案いたします。
運動といっても、軽いもので構いません。ウォーキングやマタニティヨガがおすすめですが、難しい場合は先ほど紹介した体操や合掌から始めましょう。
産後のバストに関して、よくある質問を3つまとめました。
下垂した胸が自然に復活するのは難しいと言われています。クーパー靭帯への負担だけでなく、年齢による筋肉量の低下なども影響するためです。
しかし補正下着を活用することで、胸の形を維持できます。最適な種類やサイズの補正下着を選び、若々しいバストを保ちましょう。
プロラクチンという女性ホルモンが分泌され、母乳が作られることで胸が大きくなります。
個人差はあるものの、妊娠前に比べ1〜2カップほど大きくなると言われています。
授乳ブラ(マタニティブラ)やナイトブラなどの着用がおすすめです。
授乳ブラは胸を出しやすいデザイン、ナイトブラは睡眠中のバストを安定させるデザインになっています。
クーパー靭帯の損傷や乳腺・女性ホルモンの低下などが原因で、産後の胸がしぼんだり垂れたりします。クーパー靭帯は損傷すると元に戻らないので、負担をかけないことが大切です。
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