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この2年間で、体の形が整った人と崩れた人。プロポーションの差がさらに開いたのは、なぜなのか?
Vol.03
この2年間で、体の形が整った人と崩れた人。
プロポーションの差がさらに開いたのは、なぜなのか?
「コロナ太り」どころか、コロナ前よりむしろ体型が整った人が少なくない?
この2年間、過去に例がないほど、日常生活が大きく変わった。こんなに長い時間家にいることは、今までなかったかもしれない。当然のことながら、行動半径は最小限となり、家事以外はほとんど動かなくなり、でも3食はきちんと食べる……「コロナ太り」というワードが、たちまち浮上したのも、誰もが太ってしまう恐怖を抱いたからだった。
そうした生活が約2年続いて、今、私たちの体型にはどんな変化が出てきているのだろう。
じつはそこに意外な結果が見えてきている。それこそ、コロナ太りした人、体重は変わらないのに体型だけが崩れてしまった人、逆に体型が全く変わらない人、むしろ痩せてほっそりした人もいる。どちらにせよコロナ前よりも、体型の差が目立つようになっているとされるのだ。
最初は、ほぼ全員が「コロナ太り」を恐れたはず。でも結果としてむしろ体型が美しくなったという人が決して少なくない事実、これをどう考えたら良いのだろう。
体のカタチは、意識が作る……コロナ禍で、その仮説が確信に変わった。誰もが同じような巣ごもり生活を続けているからこそ、それが決定的なものになったと言ってもいい。
外出せずに家にいる、当然のことながらよそ行きの服を着ることがないわけで、その時に、体もすっかり解放してしまうのか、それともよそ行きの服は着なくても、いつも“よそ行きの意識”をまとっているか、その差はあまりにも大きいのだ。エクササイズをしたかどうかの差もあるのだろう。でもそれ以上に、意識の差。常に体のカタチを意識していたかどうか、日々の意識が2年間積み重ねられた、その差は計り知れないものがあると思うのである。
家の中でもあえてつけていたい、心地よく体を整える補整下着があるなんて!
さらに言うならば、それは下着の差!下着の捉え方は人それぞれで、「下着はあくまで外出する時のためのもの」、だから家にいる時は、ほぼ裸に近い状態でひたすら体を解放するのが理想だと思っている人がいる一方、逆に外出しようがしまいが、「下着は体型のためにこそあるもの」と、家でもきちんと身に付けている人がいる。結局のところ、このコロナ禍でその差がはっきりと出てしまったと言うことなのである。
そもそもが、下着は体を締め付ける……多くの人にそういう決めつけがある。だから在宅生活の中で下着は全く不要な、邪魔なものと言う位置づけになってしまうのだろう。外出先から帰ったら、一刻も早く脱ぎ去ってしまいたいものと。
でも今、下着も本当に様々。進化した下着は、全く体を締め付けず、むしろ柔らかく包み込みながら体を整えていく。つまり心地よく体の形を整える補整下着が生まれ、下着の定義を変えてしまったとしたらどうだろう。
つまり一日家にいる時も、そうした心地よい補整下着を着けていることで、体が美しい形・姿勢でいることををどんどん覚えていくことになる。そういう2年間がどれだけの差をもたらしたか、どうか想像してみて欲しい。
じつはこれ、化粧品にも言えること。今、ベースメークが目覚ましい進化を遂げていて、最先端のものは空気中の水分をキャッチして潤いに変えるなど、“つけている方が肌に良い”どころではない、肌のためにあえてつけるべきものへと変わってきている。実際に、ファンデーションによって肌が改善するようなデータも得られているのだ。
しかし、昔からファンデーションは肌に負担をかけるもの、刺激になるもの、家に帰ったら一刻も早く取り去るべきもの、だからできれば素顔で過ごしたい、多くの人が今もそういう意識を持っている。その進化を知らないのだ。
実際にファンデーションのクオリティーは目覚ましい進化を遂げ、ここだけの話、24時間つけっぱなしでも肌に負担をかけないものに変わってきている。それを知らずにいる人が多いのは残念な話。逆につけていなければ損をする……そういうものに役割が変わってきているのに。
進化した補整下着も同じ、苦しいものでも邪魔なものでもなく、きつく締めることでリンパの流れや血行を悪くするものでもなくなっている。優しく効率よく美しい体を作るものへ、まさに身につけていなければ損をする、そういうものへと変わってきていること、1人でも多くの人が知るべきなのだ。
補整下着を脱いでも、体が美しい形・姿勢を保つことの心地よさを覚えている
さらに、巣ごもり生活となって気づいたのは、日中そうした補整下着を着けていると、動いていても座っていても自分の体のカタチ・姿勢を常に意識するから、意識による補整効果も加わって、さらにプロポーションが整っていく気がすること。
もっと言えば、補整下着を脱いだ後も、美しいカタチ・姿勢の記憶が立ち居振る舞いにしっかりと残っていて、まるでまだ補整下着を着けているような感覚が体に残るのだ。
しかも、体が補整されている時の姿勢でいることが楽だと気付いて、しだいに下着をつけない時にさえ、姿勢を良くする癖がついていく。それがまた美しいプロポーションを保つ決め手となっていくのだ。
そうした思いがけない効果をいろいろもたらしてくれる進化した補整下着には、オーバーナイトで柔らかく肌を体を包むナイト用も生まれている。まさに24時間体を美しく整え続けることができる時代なのである。
奇しくもこのコロナ禍が、補整下着の目覚ましい進化に気づかせてくれた。脱いだ後も、まるで見えない補整下着のように意識の補整力が続くこと、これはすばらしい発見だと思う。
美容ジャーナリスト/エッセイスト 齋藤薫
女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『大人の女よ!もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)他、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。