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補整下着“ダイアジェンヌ”とは②

~第2の皮膚をつくれ~ダイアジェンヌができるまで

第2の皮膚をつくれ

 

2008年に亡くなった創業者の商品コンセプト。
それは「第2の皮膚のような下着」 彼は決断した。
「新しい。より完璧な下着を作ろう」と。

 

そして彼は、「日本における下着作りのマイスター」とも称されていた常務取締役(当時)にその意志を託した。
「業界No.1の商品をつくれ。」「日本一の商品をつくれ。」「業界で追随されないものをつくれ。」
「伸縮性があり肌触りの良いものをつくれ。」「体型補整の機能を十分に果たしたものをつくれ。」
「重ね着しても違和感のないものをつくれ。」「デザインの良いものをつくれ。」
「長持ちするものをつくれ。」 常務は咄嗟に思った。「そんなもの・・・」
1993年の事

 

そしてダイアジェンヌは完成した。しかし・・・

 

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常務の藤澤は咄嗟に思った。
「そんなものできるはずがない・・・」
しかし創業者の熱い決意が藤澤を動かした。
「よし。やってやろう。」
藤澤は奮い立った。
「これまでに無い、最高の商品をつくる」
その想いが藤澤を熱くした。
連日の企画会議。
何度も積み重ねたモニターフィッティング。
試作品の山・・・
いつしか4年もの歳月が流れていた。
『そしてダイアジェンヌは完成した。』
しかし実はまだ大きな問題が残されていたのだった。。。

 

パワーネットの開発

 

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ダイアジェンヌは、素材からパターン、縫製に至るまで、
すべてが独自開発の道を選んだ。
気が遠くなるような、複雑で面倒な工程だった。

 

下着は毎日着けるので、補正力を大切にしながらも、
ラクでなくてはならない。それに加え、毎日着用する中で、
自然に脂肪に働きかけるコンセプトを考えた。

 

藤澤は、女性の体型や動きを徹底的に調べ、素材の開発に着手した。試行錯誤を繰り返し、ついにパワーネットの開発にたどり着いた。
それは伸縮性に優れながら、縦横の伸びが異なる生地だった。

 

着用シーンを想定して、伸縮性を正確に計算した。
下着にあしらわれるレースの花の柄までも、
着用したときに最も美しく見えるように考えられた。

 

すべては、女性の動きを緻密に計算し尽くした伸縮性だった。

 

新しいラインをもとめて

 

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女性の身体はすべて曲線。パターンナー小山良策は女性の身体の奥行きを計算して独自の立体パターンを設計した。

 

小山は言う。
「従来の図面や数式がまったく使えず、ダイアジェンヌのためにすべてオリジナルで一から作らないといけない。はっきり言って投げ出したくなるほど面倒で緻密な作業と、試行錯誤の連続でした。」

 

ガードルはヒップトップの理想の位置を考え、立体的に曲線を計算した。また、脚とヒップ部分を分けることでより適切な補整ができるように工夫し、さらに、リンパの集中する鼠蹊(そけい)部分の切り返しには、力の掛かりすぎないメッシュのパワーネットを使う。すべてに緻密な計算が施された。中でもいちばん苦労したのは身体のねじれ対策だった。

 

藤澤は言う。
「Tシャツでもなんでも、普通の下着は脇の下に縦の縫い目が入るものですが、それでは身体のねじれに下着がついてこられなくなる。その窮屈さを解決するためにダイアジェンヌは縦のラインをやめて「Sカーブ」を採用しました。このラインがダイアジェンヌの最も重要な部分。これを作るのにいちばん苦労しました」

 

こうしてダイアジェンヌの新しい形ができた。

 

最高の縫製技術を探し求めて

 

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ダイアジェンヌの新しい形ができた。
あとは、量産出来る縫製技術だった。

 

高い技術力の工場を探し、訪ね、技術指導を重ねた。そんな中で、 日本で有数の技術力を持つ石川県の株式会社ディー・ファクトリーに、製品規格書を見せ、縫製を委託することになった。

 

株式会社ディー・ファクトリー代表取締役の加賀は言う。
「余りの縫製の難しさ、パターンの数の多さ、パターン上のカーブの多さ。
とてもウチで出来るものではないと、最初はそう思いました」
身頃部分のすべての縫い合わせは、わずか3センチの間を21針で縫った。
一般的には14針。引っ張っても広がらない、丈夫な仕上がりになった。

 

ボディスーツの工程は通常30程度のところを、ダイアジェンヌは44工程。
パーツは49種類にもなる。しかもすべてのパーツがカーブしていた。
最も難しい部分は逆カーブの縫い合わせだった。

 

けれど、曲線の縫い合わせはプロにとっても至難の業である。
それは、どうしても乗り越えなければならない壁だった。

 

一針一針に心を込めて

 

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ディー・ファクトリーの加賀社長は挑み続けた。
社員全員で、何度も何度も練習した。その厳しさに泣き出す社員もいた。
製品を立体的に仕上げるために、身体で縫製感覚を身につけた。
まるで手とミシンが一体になっているようだった。

 

そして、ものづくりの信念は実を結んだ。

 

加賀社長はいう。
「ダイアジェンヌという商品は非常に苦労の多い商品でした。しかし、社員のがんばりによって、なんとかお客様の期待に応えることができました。そのことが私たちの誇りです。これだけの多工程を、一針一針心を込めて縫っております。その辺りを感じていただけたなら、うれしく思います」

 

ダイアジェンヌはすべて複数の目によって厳しく検品される。
製品を裏返したり、引っ張ったり。検査項目は52項目にも及ぶ。
条件をクリアできない商品はすべて焼却処分となる。

 

お客様の「第二の皮膚」となる商品に妥協は許されない。
生産に携わるすべての人々の熱い情熱と信念が、
ダイアジェンヌを支えている。

 

女性たちの輝く笑顔のために

 

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こうして完成したダイアジェンヌは、業界に稲妻のような衝撃を与えた。

 

藤澤がかつて学んだ下着メーカーも、その評判を聞きつけ、ダイアジェンヌの見本を購入した。すべてのパーツを分解し、類似の製品づくりを検討した。そして言ったという。「難しい。採算も合わない。生産は不可能だ」

 

ダイアジェンヌは確実に女性の心を捉えた。たずさわるすべての人々の想いはいつまでも熱い。

 

ダイアジェンヌのボディスーツは業界一とも言われる142種類のサイズがある。ブラジャーにいたってはギネス認定の69サイズだ。しかし、1年に一枚も売れないサイズも存在している。なぜなら、まだ見ぬどんな体型の女性にも美しくなってほしいから。

 

ダイアナの願いは、女性たちの輝く笑顔。
私たちはプロポーションづくりを通し、女性たちの人生を応援します。

 

-おわり-

 

動画で見るダイアジェンヌができるまで

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